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 もたもたしているうちに7月。世は参議院選挙に突入。といっても、世の中がなにかしらさめた様子なのが気にかかります。あれだけ、よってたかって小沢一郎という政治家を真っ黒な政治家として排除したマスコミも、ようやく小澤なき民主党が「高校の生徒会」レベルであったことを思い知らされ、なるべくこの点に触れないように報道しているのが痛々しいような気がします。おかげで自民党は「わが世の春」ですね。おまけに、ハトヤマ元総理の「お子様ランチ」発言には悲しくなるばかりです。残念。


 「景気が良くなった」と感じられない人の方が多いというのに、いわゆるアベノミクスのおかげなのか、気分的に長かった「デフレから抜け出せるかも」という思いは徐々に広がっているようです。参議院選挙はどうなりますか。


 国際的には尖閣列島を本気で獲りに来ている中国、その中国を米国に次ぐ第二のパートナーと選んだ韓国。東北アジアは波高しですね。今、NHKの大河ドラマでは明治維新のとき孝明天皇には深く信頼された会津の殿様、松平容保(かたもり)公が天皇の敵、つまり「朝敵」にされて苦しむ姿が描かれています。明治維新から百年経ったとき、萩、つまり長州の青年会議所から、会津の青年会議所に「明治も百年たったのだから、姉妹協定を結びませんか」と提案したところ「とんでもない。この百年われわれがどんなに苦しんできたか」ときっぱり断ったそうです。同じ国の中でもこうなのですから、異なる国同士ではなおのことでしょう。


 韓国の朴大統領は米国議会での演説で、「歴史から目を背けるヒトは将来が見えない」と言った意味のことを発言されたようです。この演説が実現した背景には第一次安倍内閣のとき、米国下院で慰安婦問題で日本を非難する決議がなされており、多くの議員が今回の演説実現に動いた事実があります。


 安倍総理の一連の国会などでの発言は一番の「友人」であるべきはずの米国を不快にさせているのも困ったことです。日本の独立回復を実現したサンフランシスコ講和条約は日本が過去のアジアへの戦争を侵略だったことを認め、A級戦犯処刑を肯定した事の上に約60の国々との間に結んだ条約によっています。これを日本が否定したら、現在の自由世界での存在の基礎が壊れてしまうのですから・・・・・。


 北朝鮮が暴発しないようにする上で、米国は日本、そして韓国との安全保障条約体制が有効に生きることを前提に戦力を展開し、中国とも対峙しようとしています。それが、あろうことか、日本と韓国が協力できない事態では頭を抱えてしまうばかりでしょう。


 わたくしも戦前、戦中、戦後の歴史については勉強しました。故なき批判や非難には敢然と反論してきました。それはいわゆる「南京大虐殺」であったり、「従軍慰安婦」であったり、「極東軍事裁判」でありました。多くの無罪の将兵が死刑に処せられたBC級戦犯問題でした。


 だから、安倍さんの思いが全く理解できないわけではありません。しかし、日本国の総理が「歴史」の重みを理解していないのは悲しい思いです。この点は安倍さんだけの問題というよりも、私たち、日本人全体の問題かも知れませんね。


2013年 7月