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  延台寺の桜は今年も沢山の人に喜んでもらえたようです。花が散り、今はすっかり葉桜となり、これはこれで、すがすがしい空気に、命の新しい息吹を感じさせられる毎日です。また、境内のツツジは散り、コデマリが元気に咲いていたと思ったら、5月のそよ風にたわわに枝をたるませていた白いかわいらしい花は散り始めています。

  庭のそこここに、かわいらしい命を感じられるのはうれしいものですね。自然は時として、人間の営みに関係なく華麗な姿を見せるときすあります。福島の第一原発大事故で人々が避難した無人の街。そこに何キロも続く桜並木が見事な花を咲かせ、なんとも悲しく、無理と知りつつも、来年はそこに人々の姿を見たいと思わずにはおられませんでした。

  しかし、原発を止めたおかげで、何兆円もの石油を買い足さねばならなくなり、空気は汚れるし、電気は足りないし、どうしたものでしょう。日本の原発は「世界一の技術水準」って、最近まで自慢していたはずです。

  「津波さえこなければ」「いや、津波がくる前に地震でパイプ類はぐちゃぐちゃに壊れてしまった」どっちにしても、壊れちゃあ困るのです。ましてや放射線漏れは絶対にあってはならなかったのです。ため息が出ます。

  新幹線を時速300キロで走らせるのに、通常の特急の9倍も電気がいるって本当ですか。それより朝から晩まで電気をむさぼるように消費しなければわずか数パーセントの利益も生めない沢山の町工場はどうなるんでしょう。そこに働いている人たちはみんな職を失うんでしょうか。

  こんな時、消費税を増税する、と政府は張り切っており、マスコミもおおむねそれを支持しているようです。「日本もギリシャのようになってはならない」とかね。でも、素人の私が逆らうのもなんですが、「デフレの時に増税したら、税収は増えるんだろうか。橋本内閣で3%を5%にしたんだけれど、それ以降、政府の税収は減り続けているそうだ」

  ギリシャの国債はユーロ建てで、全体の75%以上が外国人に保有されているから、負担を後世の世代に残すことになるのはそうだと思うけど、日本の国債の95%以上は日本人がっているんだから、それに利息も今のところ1%だし、ギリシアが6%以上なのに。

  「じゃあ何かい。国が1千兆円もの借金をしていて、毎年の予算の内、20兆円以上は借金返済に回っていて、実際には使えない。それがこれからはもっと増えて行くってのは平気かい」

  「そうは言ってませんよ。でも現在日本人の個人資産は千5百兆円もあるそうですよ。それに、実際に国債を買っているのは60%以上は企業や金融機関なんだそうだけど、その資産が6千5百兆円以上あるんだそうだ。」

  「それじゃあ、あの未曾有の東日本大震災の復興にかかるお金はどうすんだよ。そのための増税のは文句ないだろう」

  「財務省は毎年国債返還のために20兆円予算計上しているんだが、その内、少なくとも過去6年は毎年10兆円以上残って積み立てしてるんだぜ。この60兆から半分ぐらい使えば再興予算はまかなえるんじゃあないの」

  世の中複雑怪奇ですね。いずれにしても、問題は若い世代ですよ。われわれはほどなく失礼するわけですけれど、若い人たちにとって、これからが本番なんですから。

「東大の卒業生は私たちより優秀なんじゃあないの」
「学校の成績からいえばそうでしょ」
「それだけじゃあダメっていうの」
「そんなこと言ってないじゃん」

とは言うものの、最近、世界の大学ランキングではあんまり高く評価されていないようだけれど、これは東大だけではなく、他の日本の大学のランキングはもっと低いんですから、もう一回、明治維新からやり直しですかね。この国の将来に希望を持ちましょう。必ず、この国はもう一度「坂の上の雲」を目指して行けると思いますよ。皆さんのお家でも、どうかいろいろと話し合ってみていただけますか。いずれにしても、他の動物が真似のできない知恵を持っているはずの私たちです。間違ってもチンパンジーはやめましょうね。

2012年 5月