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早いものですね。
やっと晴れて、ゴールデンウィーク。そして5月も半ばを過ぎ、ようやく春のさわやかな風を感じると、何となくうれしくなってくるから不思議です。
世の中はなにかと騒がしいですが、私が一番考えるのは若いというか、おさない新しい命の将来です。公園や通りで小さな「命」とすれ違うと、自分の終りが近づいたせいか、最近は特に愛しさが増して、何とか幸せになってほしい、と祈るような気持ちになるものです。

 皮肉なもので、この子たちが住む日本という国は、今、行き場を失って、漂流を続けているようにも見えます。いつも書くことですが、親たちも、日々の生活の厳しさにばかり追われれ、子供たちの今日の勉強にだけ追われるのではなく、できれば自分たちと子供の命の結びつきを、また、自分たちと親御さんたちとの命の結びつきを、身をもって、自然に伝えてゆきたいものですね。

 これからの子供たちには生きる覚悟が必要だと思います。


 これまでのように、勉強が良くできて、有名な大学に受かっても、その先に何が待っているか解らないからです。ソニーやパナソニックだってアメリカだけではなく、 韓国や中国のメーカーに負ければ(もう負けつつあります)、これまでのように恵まれた待遇を保証はできません。日本航空だってつぶれる時代なのです。


 ここ20年ほど恵まれきってきた公務員(特に上級職といわれる人たち)だって、次第に茨の道を歩むことになります。親御さんだって、その先輩たちがエンジョイしたような、恵まれた年金はもう出ないでしょう。保険制度も壊れつつありますね。みんな子供の数が減ったからです。「子供はじゃま」と言ったキャリアウーマンもいましたが、今では孤独死が迫っている人も決して少なく無いでしょう。

「政治家が悪い」「社会が悪い」ですか?
「で、あなたは」と、問いたいですね。
子供は産みたくても埋めない方もおられますから、乱暴な言い方は避けねばなりませんが、子供を産みたくても「金がない」「時間がない」といった意見を耳にすると、単純な私などは「ソーかなアー」と思ってしまうのです。食べるものもないような苦しい時代でも、この国にはたくさんの子供がいました。その人たちは塾などはゆけなかった人も多いのですが、実社会で先頭に立ち、この国に今の姿をもたらしたのです。


 「女は家にいて子供の世話をしていればいいって言うの」とのおしかりも聞こえて来ます。男も育児休業をとる時代です。
この国がどんな国になるかは若い人たち、特にこれから成長する人たちにかかっているわけですが、どんな国になっても、そこに住む人たちが「いのち」の大きな流れと、自分たちの「いのち」が途方もなく、たくさんの「いのち」のおかげでそこに存在するのだ、ということを実感して生きていってほしいですね。


 私はこの国の将来を信じたいのです。
20世紀、人間はどん欲に自分たちの欲望を追求してきました。21世紀は違うべきだ、という人たちもいますが、皮肉なことに世界最大の人口を持つ国、中国と二番目に大きな人口のインドという、人類文明発祥の地が今、まさに欲望に目覚め、どん欲に成長路線をひた走っています。
これは良い悪いの問題ではなく、たまたまこういうタイミングになってしまったのだ、と思います。

 長い人生に後悔しないように、着実に、自分の可能性を大いに発揮してください。

2010年5月