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 早くも新しい年が始まって2か月以上がたって、実にあわただしくいろいろなことが起こっています。政治の世界も大騒ぎ、経済はなかなか明るさが見えず、のんきな お坊さんも、次第に厳しい顔になりがちです。
そうした中、NHKテレビが年明けからしばらく、毎日夜のニュース番組で「無縁社会」という特集を放送しました。ある程度予想していたとはいえ 正直に言ってしまえば
「もう、この国も手遅れなのか」
という思いさえいたします。

 一月に申し上げたとおり、人間は縦横に複雑なつながりの中で生きているんでしょう。
「いや、俺は一人で好きなように生きているんだ」
なんてヒト、たまにいますよ。 それ冗談?でしょ。朝起きたところから私たち人間は一人ではないのです。
「いや、俺は一人暮らしだよ」
「それでは、起きて何か着ませんか?。えっ、着ます。じゃあ、それは自分で作ってるんですか」

 そう、私たちは着るもの、食べるもの、仕事場までの交通、みんなたくさんの人たちの力に頼っていますね。仕事だって、たくさんの人たちの力から成果が生まれるんでしょう。絵描きさんだって、絵の具や絵筆、キャンパスなどは他人の力に頼りますよ。


 間違っても自分一人で生きてるなんて思っちゃいけません。
それどころか、生きていない人たちの力にも助けられているでしょ。
「自動車、誰が作ったの」
「飛行機誰が作ったの」
「コンピューター誰が作ったの」
みんな考えたり作った人はとっくに亡くなってますよね。音楽だって、絵画や小説
ものの考え方だって、何百年も前の人が作ったすばらしいものを楽しんでいるじゃありませんか。私たちは生きている人たちとだけ向かい合っているんじゃあないでしょ。
それが人間なんですよ。夫婦や親子だってそうです。


 これが暖冬とは、と寒さに震えていたのもつかの間で、この頃は日替わりで気温は
急降下と上昇を繰り返していますね。そうした中、どうしたわけかいろいろな会議に
出席させられています。
旧吉田茂邸再建のシンポジウムから、地元の総合計画審議会そして、本業の方では、10年以上続く自殺者3万人時代に僧侶は何ができるか、なんてのまであります。会議、会議でいささか懐疑的になるなんてのは受けないダジャレの見本みたいなもんでしょうね。

 ご自分が「生かされている」と、素直に感じられるようになったとき、あなたはきっと
幸せになれますよ。最近飲み過ぎたせいか、舌が滑りすぎたら、お許しください。

バタバタとお彼岸の月です。

今年もよろしくご愛読を願います。

2010年3月