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 ああ、なんというあわただしい、もう師走ですね。そして、なんとさえない日々でしょう。「えっ、坊さんがそんなこと言っちゃいけません」ですか。でもね、所詮私も生身の人間ですよ。愚痴の一つもこぼしたくなる、ため息をつきたくなる時はあるんです。

 どーもいけませんね。世間はつい2か月前拍手で迎えたはずの菅首相をやれ、「空き菅」とか無能者呼ばわりして、まあ、あのオドオドした焦点の定まらない目を見ていると、「だから言わないこっちゃない」と、思ってしまうのは私一人ではないでしょうケド。


 無理なんです。高校の生徒会レベルの内閣と見ました。
尖閣列島での事件処理はまるで地方裁判所の窃盗罪かなにかの処理でもやる感覚でしたし、ソ連時代でさえも、係争地域ということでトップは絶対に訪問しなかった北方領土にロシアの大統領の訪問を許すこととなって、まさに往復ビンタを食らった状況でしょう。

 そして、追っかけるように北朝鮮による韓国の延坪島(ヨンピョンド)砲撃で
国民もオロオロでしょうか。敗戦以来65年、大多数の国民が真剣に考えることを避けてきた、というか忘れてきた現実の世界がいやでも目の前に突きつけられた、ということでしょうか。これを皆さんが読むときは事態が悪化しているかもしれませんね。

 そんな中、急速に一人で暮らす人たちが増え、特にお年寄りが誰にも知られずに死んでゆく、いわゆる「孤独死」の激増が深刻です。昔からネコは死ぬときは誰にも見られない場所を求めたようです。ここへ来て、人間はサルのまねをしたり、ネコのまねをしたり、この国はガタガタになってしまうようです。

 もう一度、みんなが家族を思い、友達を思い、自分を思い、自分の、そして周りの人たちの人生を心の中心の方からジワーッと豊かにできるように、もう一度「いのち」はどこから来てどこに行くのか、「しあわせ」ってなんだろう、と自分の心をそっとのぞいて見てください。もともと私たち日本人はすばらしい心を持っていたのですから。

 聖徳太子が乱れたこの国を立て直すため、百済の王様から伝えられた仏教、それも法華経に感動して推古天皇にその講義を申し上げてから1500年以上が経っています。


もう一度素直に自分を見つめてみたいですね。

2010年11月