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 お彼岸が過ぎたと思ったら、早くも庭の桜がほころびだしました。
台風並の嵐もありましたが、確実に季節が巡っているのを感じます。
その中で無事に生かしていただいているありがたさを痛感する毎日です。

  4月8日はお釈迦様の誕生日です。
数年前、お釈迦様が最後の9年をお弟子達と過ごされたインドの鷲就山(りょうじゅせん)をお参りいたしました。朝靄の中、バスに乗せられ、村々を通過して麓につきました。そこには旅行社が手配した、銃を持った怖そうなオジサンが待っていて
一緒に山頂まで登りました。付近には高名なお弟子さん達が住んでいたという
いくつもの岩屋が残っていて、ごつごつとした岩が鷲の羽を広げた形に見えるでしょう、といわれました。

 下の方には王舎城の跡もかすみ、一緒に参拝した人たちとお経を唱え、
感謝の心をお伝えしました。 ふと気が付くと、何人もの人のほほに
涙が光っていたのです。 その中には檀家さんではない人もいました。

  インドでも最も貧しい、遅れた地方に多くの仏教遺跡が残されています。
地平線まで果てしなく続く菜の花と、泥の中をはい回るようにして生きている人々。
ひょっとしたら、お釈迦様が歩いた頃とあまり変わっていないような風景が続き
私たちは改めて人の命の尊さと永遠を実感したのです。

 何千年も前の方なのに、お釈迦様は今静かに私たちを見守っておられるような
気がいたします。 21世紀の現代社会がなにか大きく間違った方角に歩いてしまっているのではないか。 

4月8日がめぐってくると、改めて、今日を生きるありがたさと
「永遠の命」を考えます。


2008年4月