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(お彼岸を前に)  

春の彼岸会(ひがんえ)が近づいてきました。
四季に恵まれた日本で、独自に発展した春と秋の「彼岸会」は季節の変わり目に、改めて、せわしない日常生活で忘れがちな、自分の生命が無事であるありがたさ、「ひょっとしたら、何かに守られているのか?」を思い出す機会でもあります。  

「いやー、そんなことネーぞ。俺は自分の力で生きてるんだ なに?ご先祖?仏様?俺は誰にも世話になっていないぞ」

なんて、恐ろしいことを平気で考えている人がいるらしいです。  

そういう人は毎日自分だけで食べるもの着るものを手に入れてるんでしょう。
きっと。でも、私にはできません。食べるものは、実に様々な人の働きで用意され、それをもらったり、買ったり、そして、最後は料理して(してもらって)口に入れます。
着るものは、それこそ中東から運ばれてくる石油から、あるいは綿の実から、
カイコが造った眉から糸につぐみ、デザイナーの考えた色や模様を取り入れ、
機械で織り上げ、それを・・・・  

あなたもきっと、他人のために何か役に立っているのですよ。
そして、多くの人たちの努力をいただいて生きているんでしょ。違いますか。
そして、なにより、あなたの命はどうしてここにあるの。
天から降ってきたの。  

毎日、多くの人たちが様々な病気や事故で、亡くなったり、
大変なケガをしたりしています。あなたはそうした災害、災難からどうして免れているの。
当然だと思いますか。

もし、今日一日無事だったら、
「今日もお守り下さってありがとう」という、人間にしかできない感謝、報恩の心を大切にしたいですね。  
「彼岸(ひがん)」は仏の住む世界といいます。
私たちの住むのは「此岸(しがん)」だそうです。
大切なのは、この二つの世界は決して、別々のものではなく、
遠くに離れてはいるけれども、つながっている、ってことなんです。  

さあ、お彼岸には必ず、お寺にお参りして、
お墓を花で飾り、「ありがとう」の心を深くしましょう。
心の洗濯をしましょう。
きっと新しい命の力がわいてきますよ。


2008年3月