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 最近歳を取ったせいか、10月が過ぎると、時間が飛ぶように感じられるのですよ。
「ああ、今年ももう終わってしまう。早いものだなあ。また一つ歳をとってしまうのか」

ってね。現金なもので、そうなると、世の中で次々に起こっている、実に「嘆かわしい」事件についていちいち憤慨もしていられない。いや、正直に言うと、「今更言ってもしょうがない」という諦めが先に立ってしまいがちです。

 「あんまりうるさいこと言って、若いもんにこれ以上嫌われたくないし」
というところもありますよ。何を言われてもニコニコしていれば、少なくとも
「うるさいジジイだ」って言われることはないだろうってね。
これは、なにも私だけのことじゃあないよ。総じてお年寄りは ものわかりの良さを装いたいんだよ。

 でも、そういう控えめな善良な年寄りも「振り込め詐欺」やインチキ金融詐欺にコロッとだまされ、泣かされる時代のようではありませんか。やっぱり、嫌われても少しは言うべき事は言っておいた方がいいでしょうかね。 あんた、そう、これを開いたあなたですよ。遠慮がちに言わせてもらえば、「若い人」てのは全員老人予備軍でしょう。今を盛りの20代の人たちも、確実に50,60になるのです。「まあ、そうかも知れなけれど、まだ、ずいぶんと先のことだ。それまで思いっきり人生を楽しもう」なんて
思っているのでしょう。

 ところが、アッという間なんだなあ。
今、60,70の人たちを見てご覧。この人たちはつまり、この国が戦争に負ける前後に生まれた人たちは、「何でも、これまでのものは間違いだった。新しい社会は自分を大切にしなければならない。
それまで、やれ、国だ、世間だ、本家だ分家だ、やれ親の面倒見ろ。老いては子に従え、だ。もう、そんなことは考えなくって良いんだ」と教えられ、育ち、そうして社会の中核で活躍し、いわゆる「核家族」という、新しい時代を作った人たちなんですよ。
この人たちこそ、「自分は老人にならない」と、思っていた人たちなんだね。

 今、その人達が孤独死に直面してますが、もともとこの人たちは親の言うことを聞かない子供を育て、子供を躾なかったんだね。
箸を使えない日本人、「先生は友達だ」世代です。そして「こどもを生みたくない」世代を 作った人たちです。 年金や保険制度の崩壊は当然の結果ですね。 老人が老人の介護をしなければならないという、まさに残酷な時代を作った人達です。


「親に怒られた」といって見ず知らずの他人をひき殺す。
かつて私の部下で某早稲田大学卒の若者がいましたが、一端注意したら、
目に涙をためて「ボクは親にも叱られたことがないのに」と、きたのにはアゼンとしたことを思い出します。「この子は育っていない」それが今や周り中ですよ。

 みなさん、子供は家族のみならず国の宝です。
ですから、大切に育ててください。この「大切」というのは決してなめるようにかわいがれ、ということではありませんよ。 小さいときはビシバシやって下さい。それでないと、社会人になって自立できません。忍耐心が育たないのです。「子供の時はなんでも自分の思い通りになった」という人は不幸にシンニュウがかかってますよ。最後は可愛がってくれた親を恨むのです。 「こんな人間に育てやがって」てね。忍耐心は社会で通用するための必要最小限度の条件です。
それがないとき、人は周りの人を不幸にし、自分も不幸になります。 
たとえ、東京大学を出ても、です。

 若いお母さん、たまにはお寺にいらっしゃい。イケメンはいませんが、
どうしたらご自身もお子さんも幸せになれるかご一緒に考えましょう。
今のお母さん達は半世紀前の母親達と比べると、「妻の部分」「お母さん」の部分が遙かに少なく、「女」の部分が大きくなっています。
30年前と比べてもそうです。これは社会が発展したため、という部分が大いに関係していますが、問題はそれで、ご自身の幸せは大きくなったのかどうか、ということでしょう。じっくり考えてみましょう。

 「私は職業人として立派なキャリアを積んで行くつもりですから、子供は生みません」という方もいらっしゃいますよね。それも一つの選択でしょう。私もかつてマスコミの仕事をしていましたから、中小企業庁長官からデンマーク大使、東大教授、ニュースキャスターまで、いろいろなキャリアウーマンを見てきたのです。もちろん、「生みたいのだけれど、子供に恵まれなかった」て方もいらっしゃいました。立派な方、幸せになった方も多いのですが・・・。ご一緒に考えましょう。

 
今年の秋は何カ所か紅葉の名所を訪ねる事ができました。いろいろな方々が訪れていました。 そして、私は皆さんの幸せを強く祈ったのです。
この国が50年後存在していることを願いながら。
また、お話しいたしましょう。


2008年11月